八景島シーパラダイス

娘の希望で八景島シーパラダイスにいく。妻は疲れたといって家で留守番。よく考えてみれば、娘は先週幼稚園の休みの金曜日に妻と二人でディズニーランドに行ったのだった。毎週イベントがあるのが当たり前の生活をさせているではないか。退屈な日常に耐えて生きる力をつけさせないといけないのに。

八景島シーパラダイスは今年十五周年だそうだが、一度もいったことがなかった。できた当初は院生のころだから行っていてもおかしくはなかったが、もうその頃から結婚だの留学準備だので身辺が忙しくなっていたせいだろうか。

吉祥寺からは遠い。三鷹駅から八景島駅までは二時間を切るのだが、八景島からシーパラダイス内の水族館まで一キロ近く歩かされる。金沢八景駅から八景島駅までも数百メートル。これは自動車でいきたくなる気持ちもわかる。もっとも、駐車場からもシーパラダイスは遠いようだが。

園内は広い。三つの水族館を擁し、遊園地もあり、ホテルも船着き場もあるのだから当然といえば当然だ。海中公園であるため、ボードウォーク伝いで他の建物に移動する。海好きの親子としてはこれは気分がよかった。

全国数ある水族館を目下制覇しつつある我々親子としては、水族館そのものはたいしたことない。中規模のものが一つ、小規模のものが二つ。白イルカはかわいかった。

ショーはイルカもセイウチもペンギンも出てくる豪華なものだったが、ショーとしての洗練度は品川水族館に劣る。

なにがいちばん楽しかったと娘に聞いたら、ドクターフィッシュに足を食べられたことだという。最初はこわがって足をつけることさえできなかったのに。制限時間の十分近くになってようやく楽しくなりはじめ、さらに十分延長させた。

ペリカンにえさをやったのも面白かったらしい。ドクターフィッシュのいたキッズカフェで遊んだのも楽しかったようだ。これでわかるように、八景島シーパラダイスは、水族館の展示より、体験型のイベントが充実していて、そちらを楽しめるということだ。

ふれあいラグーンで十分な時間を過ごせなかったのは残念。何度か挑戦したのだが、結局クジラにもイルカにも触ることはできなかった。次回来るときがあれば、こちらをメインに組むほうがよいだろう。ツアーもあるようだったが時間が合わずいけなかった。

娘は最後に巨大なイルカの風船を買ってもらってご機嫌で帰途につく。帰りの京急では爆睡。品川回りにしたので多少時間はかかった。