ようやく脱稿、その他仕事のこと。

新国立劇場『やけたトタン屋根の上の猫』公演プログラムをようやく脱稿。たかだが六枚のために三日間を費やした。軽い自己嫌悪に陥る。二十枚ぐらいまでなら仕上げるまでの時間はほとんど変わらないのだ。だったらあまり短い原稿の依頼を受けるな、ってことになるのだが。

『国文学 解釈と鑑賞』井上ひさし特集号は来年二月号だそうで、締切を過ぎたのであわてて出したのに、一週間たってもゲラすら戻ってこない。これは早まったか。でも、手元で暖めていてもあれ以上は出てこないよな。

とにかく、これでようやく依頼原稿はなくなった。いや、本当は岩波人名辞典の新規項目執筆分があるのだがあれはしばらくなかったことにしよう。

岩波をのぞけば、年内に仕上げるべき論文はあと二本。それなりに大変だが、好きなことを好きなだけ書けると思うと心は浮き立つ。できれば一月に『ダンサー・イン・ザ・ダーク』論と『掠奪された七人の花嫁』論を仕上げてしまう。

『笑いと創造 第六集』に掲載される「金馬・正蔵はなぜセコといわれたか」五十五枚を九月に脱稿して以来、憑き物が落ちたように落語熱が醒めてしまった。昭和戦後期落語の美意識について自分なりの解答を出してしまったからだ。この七年間ぐらいかなり集中してCD・DVDを視聴してきたが、その日々がなんだか遠い昔のように感じる。私の落語への情熱は、論文一本書いて燃え尽きてしまう程度のものだったのかなあ。とりあえず馬生の落語名人会DVDはAmazonで予約購入した。

と、久しぶりに真面目に自分の仕事について書いてみました。そうそう、今日は昔の教え子がミラノからたずねてきてくれたのでお昼を「一鐵グランデール」で一緒に食べた。特撰和牛ステーキコースというやつを頼んだのだが、コストパフォーマンスはあんまり高くない。そのあと草間彌生展に。シルクスクリーンが中心だったが、松本市の常設展と違って初期作品などもあり、思っていた以上に楽しめた。

昨日は娘の文化祭に行った。展示物を見て、娘の友だちのご両親たちと一緒にピクニックシートを広げて昼食を食べたあとは家に帰ってきて(妻および友たちご両親たちはそのまま校舎に戻って最後のダンスまで見たそうだ)仕事をやってました。