*石垣島・西表島旅行第一日

今年の家族旅行は石垣島西表島への旅4泊5日。試験やレポートの採点はまだ残っているが、講義やゼミで疲弊した心身を休めるために前期が終了するまでは待っていられなかった。

早朝6時半の飛行機で東京を発ち、夜10時に帰ってくるというハードスケジュール。

例によって出発当日の朝まで研究室で翻訳仕事。結局最後まで終わらず、できたところまでを謝罪とともに青土社の今岡さんにメールで送付。

そのまま家に帰り、羽田までタクシーでむかう。あとで考えてみれば、空港バスでもよかったのだ。だが忙しいと冷静に考えられず、幼児を抱えての旅行だと無理はきかない、お金で解決できることはお金で解決しよう、とすぐなってしまう。

8時半に那覇空港に到着、乗り換え時間に約1時間、石垣空港に到着したのが12時少し前。西表島のツアーに申し込んだら、事前にクーポンを受け取っておいてくださいと言われたので、タクシーで石垣港に向かう。

船着き場のそばの建物には旅行代理店がたくさん集まって入っている。その中の西表島観光センターに行くと、今はクーポンは発券できない、直前に来てくださいと言われる。三日目に西表島に船で向かってそのまま宿泊、翌日にツアーという変則的な日程だったからなのだが、これまたよく考えてみればクーポンを受け取るのは事前であればいつでもよいはずだ。つくづくぼけていると自分のことを呪いながら同じタクシーでホテルに向かう。空港からはホテルはすぐだったのでタクシー代を無駄にした。

昨年の沖縄本島と同様、ホテルは毎日違うところに泊まる。妻からはもっとゆっくりしたいと文句を言われるが、沖縄初心者としては一カ所に落ち着くのではなく、いろいろ泊まって居心地のよい場所を見つけたいところ。

一泊目は全日空リゾート&ホテル。事前にきちんと調べる時間がなかったので、とにかく評判のよいところということで選んだだけだったが、結果的には正解だった。プライベートビーチとプールがあって子供連れが海水浴を楽しむには格好の場所。ただし宿泊料金はかなり高い。

台風が去った直後ということで、天気には大変恵まれた今回の旅行だったが、一日目はまだ台風の影響で波が高く、ビーチは閉鎖。14時のチェックインのあと、プールで娘と遊ぶ。屋内だけだとあまり石垣島に来ている感じはしなかっただろうが、屋外のプールのほうはすぐ近くに海も見え、さんさんと照りつける日差しのせいもあってようやくのんびりした気分になる。

夜は鉄板焼。妻の誕生日ということもあっていちばん高い石垣牛のコースを頼む。朝食夕食つきのコースなのだが、鉄板焼のコースはどれも追加料金がかかる。かなりよいお値段だったが、さすがに肉は柔かく、美味。今回の旅行ではいちばんの味であった。

前日一睡もしていなかったこともあり、夕食後部屋に戻ると睡魔が襲ってくる。娘に絵本の読み聞かせをするが、ときどき意識が薄れて字句から連想される妄想を次から次へと語っている。そのたびに娘に「パパ、違うでhしょ」と突っ込まれて意識を取り戻す、その繰り返し。ようやく読み終えるとそのまま寝入ってしまう。