箱根合宿

大学院の合宿。箱根ははじめてだったので、かつクレジットカード会社に手配を任せて何の下調べもしなかったので、行ってはじめてわかることもたくさんあった。その覚え書きもかねる。せめて小田急で行く箱根ぐらい見ておくべきだったか。

まず、ホテルグリーンプラザ箱根の住所は仙石原だが、最寄りは姥子温泉。ちなみに同温泉にはかんぽの宿もあり、あとで詳述するようにコストパフォーマンスという点からはかんぽの宿でよかったかも。

姥子は伊豆箱根バスで箱根湯本から約35分。急勾配かつ曲がりくねる道をどんどん行くのでやや気持ち悪くなる。

で、じつは箱根ロープウェイ姥子駅からもアクセスできるのだった。帰りはこのルートをとり、大湧谷を経由して早雲山駅でおりた。早雲山駅からは箱根登山ケーブルカー強羅駅まで、強羅駅からは箱根登山電車箱根湯本駅まで。

ただし、このルートは2回乗り継ぎがあるのと、箱根登山電車にはスイッチバックが3回あったりするのとで、相当時間がかかる。景観を楽しむにはこちらのほうがよい。とくに大湧谷は見物。

今回乗り損なって残念に思ったのが、桃源台から乗船できる箱根海賊船芦ノ湖を遊覧し、箱根町・元箱根まで行く。箱根町・元箱根もそれほど見るものはないようなので、結局は戻ってくるしかなさそうなのだが。

なお、箱根海賊船箱根ロープウェイ箱根登山ケーブルカーなどは小田急線往復とセットになっている箱根フリーパスを購入すると便利。三日間有効のものを買って二泊三日で「広く、場所ごとに違った魅力のある」(『るるぶFREE冬ロマンスカー箱根小田原』)箱根を見回るのもよいかもしれない。

ロマンスカーは新宿から乗り込んだほうがよい。町田乗り換えだと、急行で下北沢まで約30分かかる。急行がすぐ来ても、ちょうどロマンスカーが新宿に到着することだから、ほとんど変わらない。あるいは新宿経由JR中央線のほうが早い。

ロマンスカーは最新のVSE50000形にはサルーンという個室がある。弁当の予約サービスもふくめ、ロマンスカー@CLUB PCに加入しておくとよいようだ。予約は二ヶ月前からできる。

今回宿泊したホテルグリーンプラザ箱根は、JTBのアンケートでおすすめの宿らしいが、全然だめ。学生は二人部屋で14000円強、私は一人部屋で18000円強払ったが全然コストに見合わない。

ベルボーイが入口前で声をかけてくれて荷物を受け取るとか、無料ウェルカムドリンクとか、最初は期待させてくれたのだが、チェックインは結局自分たちでしなくてはいけない(ベルボーイがロビーのソファに案内してくれたので、それと平行してカウンターでの順番をとってくれているのかと思ったら、さにあらず、いつまでたっても呼びにこないので自分で行くはめになった、だったら最初からそう教えてくれ)し、案内された部屋は薄汚くて地方のビジネスホテル並み。部屋は狭いとは言えないが、アメニティもベッドも高級感は全くない。

そしてひどかったのが食事。和食にしたのだが、まずくはないが全然おいしくない。

湯質はまあまあかな。少なくとも塩素の匂いはしない。ただ、サウナと露天風呂、シャワーがあるきりで何の変哲もない温泉宿という感じ。

女湯の露天風呂からは富士山が絶景だそうだが、男湯では少なくともそんなことはなかったし、そもそも角度的にそれほど期待できそうもない。

というわけで、典型的な羊頭狗肉の温泉宿。『るるぶFREE冬ロマンスカー箱根小田原』に掲載されているのだと、仙石原なら冨士荘とかがよかったかも(ただし食事に肉を一切出さないで15000円というのはよい商売だが)。