時差ぼけ

昨晩は浜垣姉が十二時過ぎまでいたこともあり、風呂に入ったのが一時過ぎ。半身浴などをのんびりやっていたら体が温まりすぎたのか、なかなか寝付けない。読みかけの『私小説from left to right』だけではなく、井田真木子『十四歳』まで読み終えてしまう。この時点で朝五時過ぎ。完全な時差ぼけ。ここまで大きなものはこの数年なかったのではないか。『十四歳』は福田和也が『罰当たりパラダイス』で言及していたので購入したのだが、最後の筆者自身の八歳の時の強姦の体験という衝撃的な告白も含め、きわめて陰鬱な話ばかりで、感情が強く揺さぶられる。『私小説』もまたわがことのように読めてしまうものだったので、いささか神経が興奮しすぎたのだと思う。その後マーヴィン・カールソンのThe Haunted Stageを20ページばかり読む。ここまで丁寧に説明しなくても、というほど明晰に説明するカールソン節は変わらず。夜が明ける前に柄谷行人『終焉をめぐって』にうつる。「死語をめぐって」は私としたことが未読であった。柄谷のラディカルな思考のありかたと比すれば、福田和也の仕事は児戯に見える。「趣味人」ぶったところがいやらしく思える。結局、朝九時過ぎになってから眠り、起きたのは夕方四時前。なんとかこの生活パターンを打破しなければ。



以前使っていたタンスも健在。
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