『國文學』別役実論脱稿。

ようやく『國文學 解釈と鑑賞』現代演劇特集号に掲載する別役実論20数枚脱稿。正式の締切から二ヶ月遅れ、本当の締切にぎりぎり間に合った。書いた量はおそらく40枚近くになるのだが、削りに削って予定の20枚に近づけることができた。120作を超える別役作品をひとまとめにして論じるという荒技を、いかに「粗く」ならないようにするかが至難の業だった。結果として、やや尻切れトンボになってしまったきらいはあるものの、とりあえず満足のいくレベルのものができた。とりあえず数年後に上梓を予定している『三島の子供たち』の一章の一部として使う予定。数日前に古書店から落手していた『劇人三島由紀夫』を読み始める。個人的な述懐を新版にするにあたって大幅に削ったというような意味のことを堂本正樹は書いているので、古い版も取り寄せなければならない。内容は予想通りというか、とりあえず新しい発見はない。ただ堂本も引用している別役の三島論はもう一度きちんと整理しておく必要があることを痛感。さて、明日からまた博論の仕上げに戻るぞ。