「東京の女」「その夜の妻」「東京暮色

今日は「東京の女」「その夜の妻」「東京暮色」を見た。
「東京の女」では文化住宅がどんなものであったかが見られる。窓にはカーテンが取りつけられ、抽象的な模様の壁紙が覆う。
「その夜の妻」(1930)で芸術家役の岡田時彦岡田茉莉子の父親。刑事役の山本冬郷(東郷)はハリウッド帰り。日露戦争で有名になった東郷平八郎からアメリカでつけられた芸名だろう。
1926年のHead Winds (Dir. Herbert Blache)という映画に出てる。
「東京暮色」(1957)で相馬喜久子(山田五十鈴)の現在の夫、麻雀屋の店主相馬栄 を演じ、「東京物語」の長女・金子志げ(杉村春子)の夫、金子庫造を演じているのは中村伸郎だったのか。
老年に入ってから枯淡の境地で有名だった彼が、若い時はこんなにアクの強い役だったとは。そして全くそのことに気づかないで十年以上過ごしていたとは。
写真は浜垣姉のキッチンとバスルーム。
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今回見落とした小津作品。
一人息子(1936)
淑女は何を忘れたか(1937)
鏡獅子(1936)
若き日(1929)
卒業はしたけれど(1929)
朗らかに歩め(1930)
戸田家の兄妹(1930)
落第はしたけれど(1930)
突貫小僧(1929)
父ありき(1942)